1. はじめに
1.1. AWS EC2とは
Amazon Web Services (AWS) のElastic Compute Cloud（EC2）は、クラウド上で仮想マシン（インスタンス）を作成・実行できるサービスです。
EC2はスケーラブルで、必要なリソースや性能に合わせてインスタンスを選択することができます。
AWS側で仮想基盤は提供されているため、ユーザは容易にサーバを構築することが可能です。
1.2. AWS EC2の利点
AWS EC2には以下のような利点があります。
2. 基本概念
2.1. インスタンス
インスタンスとは、EC2で起動される仮想マシンのことです。インスタンスは、選択したAMIとインスタンスタイプに基づいて構成されます。
2.2. AMI
Amazon Machine Image（AMI）は、インスタンスを起動する際の元となるイメージです。AMIにはOSやアプリケーション、設定が含まれており、AWSが提供するものと、自分で作成したり、他のユーザーから共有されたものがあります。
2.3. インスタンスタイプ
インスタンスタイプは、インスタンスの性能を決定します。CPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク性能など、さまざまなリソースの組み合わせが用意されています。
2.4. セキュリティグループ
セキュリティグループは、インスタンスに対するアクセス制御を行う仮想ファイアウォールです。インバウンド（入力）とアウトバウンド（出力）のルールを設定して、インスタンスの通信を制御します。
3. EC2インスタンス操作
3.1. EC2インスタンス作成
EC2インスタンス作成は、AWS Management Consoleから簡単に行うことができます。
インスタンスの作成手順は以下の通りです。
＜インスタンスの起動イメージ＞
3.2. インスタンス接続方法
インスタンスへの接続方法は、OS（WindowsまたはLinux）と選択したキーペアによって異なります。
Windowsの場合はRDPを使用し、Linuxの場合はSSHを使用して接続します。
3.3. インスタンスの停止、再起動、削除
インスタンスの状態を変更するには、以下の手順を行います。
4. コスト管理
4.1. 料金体系
AWS EC2の料金体系は、主に次の3つの方法があります。
オンデマンド、リザーブドインスタンス、スポットインスタンス。オンデマンドは、使用した分だけ課金される形式で、事前のコミットメントなしで利用できます。
4.2. リザーブドインスタンス
リザーブドインスタンスは、1年または3年の契約期間を選び、事前にリソースを確保することで割引を受けられます。
リザーブドインスタンスは、安定したワークロードに適しており、コスト削減を重視する場合に有効です。
最大72％の割引が適用されます！！
4.3. スポットインスタンス
スポットインスタンスは、AWSの余剰容量を利用して、大幅な割引が適用された価格でインスタンスを利用できます。
ただし、スポットインスタンスは、容量が不足した場合にはいつでも終了されるリスクがあります。割り込みが許容されるワークロードに適しています。
5. まとめと今後の学習
5.1. 本記事のまとめ
本記事では、AWS EC2の基本概念、インスタンス操作方法、コスト管理について解説しました。
EC2は柔軟性とスケーラビリティを提供するクラウドコンピューティングサービスであり、様々なワークロードに対応できるインスタンスタイプが用意されています。
コスト管理には、オンデマンド、リザーブドインスタンス、スポットインスタンスの3つの料金体系があり、ユースケースに応じて適切なプランを選ぶことが重要です。
5.2. おすすめ学習リソース
AWS公式ドキュメント EC2の詳細な機能や操作方法について学べます。
AWS認定資格 AWSの各サービスに関する知識を習得し、実践能力を証明するための資格です。EC2に関する知識は、特にAWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトやAWS認定SysOpsアドミニストレーター – アソシエイトで試験対象となります。
